【大津市】晴嵐が本社の日本電気硝子株式会社が開発した「超薄板ガラス」振動板が、世界的スピーカーユニットメーカーSEASに正式採用されたそうです。
晴嵐に本社を置く日本電気硝子株式会社(以下NEG)が、台湾のガラス加工メーカーGAITと共同で開発した「超薄板ガラス」振動板が、「SEAS」(読み:シアーズ)の新型ガラスドームツイーター(T27GL001-DXT)に正式採用されたそうです。複数の音響ブランドで採用が進むなど、実装例が着実に増えている「超薄板ガラス」振動板の新たな実績となりそうです。
「超薄板ガラス」振動板とは
厚み25μ~200μmの世界最薄クラスのガラスである「超薄板ガラス」(Ultra-thin Glass, UTG)は、非常に薄く軽量でありながらも、高い強度を備えたガラスです。これを3D成形し、表面を特殊な化学処理で強化することで、以下のような音響特性を持つ振動板へと進化させたのだそうです。
◉紙や金属といった素材に比べて音の立ち上がり、立ち下がり(※1)が速いため、音が鮮明かつクリアに届き、歪みが少ない
◉素材の特性として振動の内部損失が大きく、素材の固有音が少ない
◉軽くて振動しやすく繊細な音のニュアンスを正確に表現できる
◉ガラス表面を特殊な化学処理で強化しており、重低音の激しい振動にも耐える
◉温度や湿度などの環境変化に強く、経年劣化しにくい
(※1)「音の立ち上がり」・・・音が鳴り始めてからピークに達するまでの時間や反応の速さ。立ち上がりが速いと、音の輪郭がはっきりし、打楽器や弦楽器のアタック音が鮮明に再現されるが、逆に「音の立ち下がり」とは、音が鳴り終わったあとにどれだけ速やかに音が消えるかを表す。立ち下がりが速いと、音が不要に残らず、次の音がクリアに聴こえるため、全体として歪みの少ない、引き締まった音になる。

※プレスリリースより。超薄板ガラスを用いた振動板
ガラスドームツイーター「T27GL001-DXT」とは
ガラス製のドーム型振動板を用いて高音域を再生するスピーカー部品のことを、ガラスドームツイーターというそうです。今回、NEGが開発した「超薄板ガラス」振動板が採用された「T27GL001-DXT」は、SEASが初めてガラス製ドームを採用したモデルとのことです。
◉NEGの超薄板ガラスの特性により、音の立ち上がり(※1)が速く、微細な音のニュアンスまで明瞭に再現する
◉長期間にわたって安定した音質を維持できる(ガラスは湿気の影響を受けにくく、経年劣化しにくい素材であるため)
◉独自の「DXT®(※2)」技術と削り出しアルミ製フェイスプレートの組み合わせにより、音の広がりと構造安定性を高めている
(※2)0 DXT®はSEAS社の登録商標。

※プレスリリースより。SEASの新型ガラスドームツイーター(T27GL001-DXT)
「超薄板ガラス」振動板を採用した世界的スピーカーユニットメーカー「SEAS」
1950年にノルウェーで設立されたスピーカーユニット専門メーカーが、SEASです。緻密な設計と透明感のある音づくりが、世界中のオーディオエンジニアや評論家から評価されたメーカーで、60年以上にわたって、ハイエンドオーディオ分野で実績を重ねているそうです。音響好き、評論家、オーディオ系メディアの人々が注目したい点の一つですね。トップブランドでの採用例も多くあるという実績からも、このメーカーの基盤の強さが感じられます。

※プレスリリースより。超薄板ガラスを用いた振動板
人々の暮らしのあたり前から産業の最先端までへと実績の広いNEG
大津市に本拠地を置くNEGによる特殊ガラスは、70年以上の歴史の中で磨き上げられてきた技術と実績により開発され、世界トップクラスの実績を残してきました。板や管、糸、粉末などさまざまな製品に姿を変え、半導体やディスプレイ、自動車、電子機器、医療、エネルギーなど多岐にわたる分野で活躍しているそうです。人々の暮らしのあたりまえから産業の最先端まで、幅広い分野で高い評価を受ける企業の拠点に共に在することを誇らしく思う大津市ゆかりの人々も、少なくないのではないでしょうか。





